ジェルネイルが1本だけ取れてしまった時の応急処置5選|剥がれる原因6選まとめ

ネイル

 はじめに:ジェルネイルが取れてしまった時の心構え

ジェルネイルは、指先に彩りを添え、日々の生活に華やかさをもたらす人気の美容法です。しかし、予期せず1本だけ取れてしまうと、見た目の問題だけでなく、自爪への影響も懸念されます。本ガイドでは、ジェルネイルが取れてしまった際の緊急対処法から、その根本原因、そして今後のトラブルを未然に防ぎ、健康で美しい爪を維持するための総合的な情報を提供します。

なぜ1本だけ取れてしまうのか?(よくある原因の概要)

ジェルネイルが剥がれる原因は多岐にわたりますが、主に「乾燥」「水分」「衝撃」の3つの要因が挙げられます 。これらの要因が複合的に作用することで、特定の指に負担が集中し、結果として1本だけ剥がれてしまうことがあります。例えば、指先の乾燥は爪とジェルの密着力を低下させ、剥がれやすさにつながります 。また、水仕事などによる爪の水分吸収は、爪の膨張と収縮を繰り返し引き起こし、ジェルとの間に隙間を生じさせる原因となります 。さらに、日常生活における物理的な衝撃や摩擦は、ジェルに直接的なダメージを与え、剥がれや欠けにつながる可能性が高まります 。

これらの要因が組み合わさることで、特定の爪に過度な負荷がかかり、他の爪よりも早くトラブルが発生することが考えられます。

【緊急時】ジェルネイルが取れた・浮いた時の応急処置

ジェルネイルが取れてしまっても、慌てる必要はありません。適切な応急処置を施すことで、数日間は見た目をカバーし、自爪へのダメージやさらなるトラブルを防ぐことができます。ただし、これらの方法はあくまで一時的な対処であり、根本的な解決ではないことを理解し、速やかに専門家による付け替えやオフを行うことが重要です 。

①浮いた部分だけカットする。無理に剥がすのはNG

ジェルネイルが浮いたり剥がれかけたりした際に、焦って無理に引っ張って剥がす行為は絶対に避けるべきです 。このような行為は、自爪に深刻なダメージを与え、爪の表面層を一緒に剥がしてしまうリスクが極めて高いです 。ですが浮きがある状態で放置するとグリーンネイルというトラブルの恐れがあるため浮いた部分のみ、爪切りやニッパーでカットするのがおすすめです。

ジェルネイルと自爪の隙間にネイルニッパーを入れ、少しずつカットします。ただし、この方法では自然な仕上がりにすることは難しいため、できるだけ早く担当のネイリストに相談しましょう。

②ネイル用グルーでしっかり接着

ジェルネイルが少し浮いている場合や、全体的に取れたものの自爪にダメージがなく、そのまま再装着したい場合に有効な方法です 。自爪とジェルネイルの隙間にネイル用グルーを少量ずつ入れ、乾くまで指でしっかりと押さえて密着させます 。この際、必ずネイル専用のグルーを使用し、一般的な瞬間接着剤の使用は避けてください 。乾燥を早めるためにドライヤーを使用することも推奨されています 。この方法は、見た目の改善だけでなく、浮いた部分から水や汚れが侵入するのを防ぎます。  

③トップコートやマニキュアで保護

ジェルネイルの先端が浮いた場合や、カラー部分が欠けた場合に、見た目を整えつつ自爪を保護するのに適しています 。ネイルファイル(爪やすり)で浮いた部分を軽く削り、自爪との境目を馴染ませた後、浮きがあった部分にトップコートを塗って乾かします 。カラー部分が欠けた場合には、似た色のマニキュアを塗ることで自然な仕上がりにすることができます 。この方法は、主に見た目のカバーを目的としていますが、一時的に爪表面をコーティングすることで、外部からの刺激を軽減する役割も果たします。

④ネイルチップで見た目をカバー

ジェルネイルが剥がれてしまった指の見た目をすぐにカバーしたい場合に非常に便利な方法です 。

剥がれた部分に同色系のネイルチップを被せて接着します。応急処置用に普段使いしやすいシンプルなデザインのチップを数枚ストックしておくと、いざという時に役立ちます 。ただし、ネイルチップは通常1日の終わりにオフすることが正しい使い方であり、ネイルグルーで接着するとチップの再利用はできません。

⑤シルクラップやティッシュを使った強度の高い補修

ジェルネイルに亀裂が入った場合や、より強度のある一時的な補修をしたい場合に、セルフでもできる方法として、ティッシュやシルクラップを用いた補修があります。

ティッシュ+ジェルを用いた手順

小さくちぎったティッシュやキッチンペーパーを亀裂部分に貼り付け、ベースジェルで固定し、硬化させます。その後、上からトップジェルを塗って仕上げるのが一般的です。

シルクラップ+グルー/レジンを用いた手順

修復したい部分より少し大きめにシルクラップをカットし、ネイルに貼り付けます。シルクラップよりやや広めにグルーまたはレジンを塗り、乾燥させ、これを2~3回重ね塗りします。最後にネイルファイルで形を整え、ベースコートとトップコートを塗って完了です 。 これらの方法は、プロのネイリストが行うリペア技術を家庭向けに簡略化したもので、より本格的な応急処置方法です。

応急処置方法 状況 必要な道具 手順の概要 注意点
ネイル用グルーで接着 ジェルネイルの浮きが少ない ネイル用グルー 浮きや隙間にグルーを少量入れ、指で押さえて密着させる。ドライヤーで乾燥促進可 必ずネイル用グルーを使用。瞬間接着剤は避ける 。
トップコートやマニキュアで保護 ジェルネイルの先端が浮いた、カラー部分が欠けた場合 トップコート、ネイルファイル、似た色のマニキュア 浮きを削り、境目を馴染ませてトップコートを塗る。欠けた部分にはマニキュアを塗る あくまで一時的なカバー。根本的な解決ではない 。
ネイルニッパーでカット ジェルネイルが大きく浮き、引っかかりが気になる場合 ネイルニッパー、ネイルファイル、トップコート 浮いた部分を少しずつカットし、段差を馴染ませてトップコートで保護 自然な仕上がりは難しく、早めの付け替えを推奨 。
ネイルチップでカバー ジェルネイルが剥がれた指の見た目をすぐにカバーしたい場合 同色系のネイルチップ、ネイルグルーまたは両面テープ 剥がれた部分に同色系のネイルチップを被せて接着 チップの再利用は不可(グルー使用時)。通常は1日限りの使用 。
ティッシュ+ジェルで補修 ジェルネイルに亀裂が入った場合 ティッシュ/キッチンペーパー、ベースジェル、トップジェル、UV/LEDライト ティッシュを亀裂に貼り、ベースジェルで固定・硬化後、トップジェルで仕上げる 難易度が高い
シルクラップ+グルー/レジンで補修 ジェルネイルに亀裂が入った場合、より強度のある補修をしたい場合 シルクラップ、ネイル用グルー/レジン、ネイルファイル、スポンジバッファー、ベースコート、トップコート シルクラップを貼り、グルー/レジンを重ね塗りし、乾燥・硬化。形を整えてベースコート・トップコートで仕上げる 難易度が高い

ジェルネイルが剥がれる主な原因

ジェルネイルの剥がれの原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発生することが多いです。例えば、乾燥した爪が水に触れると、より膨張・収縮が激しくなり、衝撃にも弱くなるという相互作用が考えられます。

①爪や指先の「乾燥」

乾燥した爪は水分が不足し、表面が硬くなりやすく、ジェルネイルが密着しにくくなります 。手洗いやアルコール消毒の頻繁な使用は、指先の油分を奪い、乾燥をさらに進行させます 。稀に、もともと爪に油分が多い人もおり、その場合は保湿の回数を減らすことも考慮が必要です 。

②「水分」との接触(水仕事や入浴)

爪は水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮を繰り返します。この膨張と収縮がジェルネイルとの密着力を弱め、浮きや剥がれの原因となります 。特に食器洗いなどの水仕事や、長時間の入浴、サウナなどは爪が水分にさらされる機会が多く、注意が必要です。

③日常生活での「衝撃」や「摩擦」

 爪を立てて物を使ったり(例:テープを剥がす、缶のプルタブを開ける)、キーボードを強く叩いたりする行為は、ジェルネイルに大きな負担をかけ、剥がれや欠けの原因となります 。自爪が薄い場合、外部からの衝撃や摩擦に対する耐久性が低く、爪自体が割れやすくなることもあります。

④不適切な背術や下準備

ジェルネイルを塗る前の甘皮処理や爪表面の油分・汚れの除去(プレパレーション)が不十分だと、ジェルの密着が悪くなります 。また、爪の先端(エッジ)へのジェル塗布が不十分だと、摩擦を受けやすく剥がれやすくなります 。ジェルの塗布量が適切でない場合(厚すぎると硬化不足や剥がれの原因に、薄すぎると耐久性不足に)や、硬化不足も剥がれの原因となります 。さらに、ジェルが皮膚にはみ出したまま硬化させると、そこから浮きが生じる原因になることがあります。

⑤付け替えの時期が過ぎている

ジェルネイルは3週間〜4週間(フットネイルは1ヶ月半〜2ヶ月)での付け替えが一般的です 。この期間を超えて放置すると、自爪が伸びて重心が変わり浮きやすくなるほか、浮いた隙間から水や雑菌が入り込み、グリーンネイルの原因となるリスクが高まります 。逆に、1週間〜2週間と頻繁に付け替えることも、サンディングによる自爪の薄化を招くため推奨されません 。

⑥個人の体質による要因

手汗をかきやすい、代謝が良い人も、爪や皮膚表面に湿気や水分が残りやすく、ジェルの密着力が弱まる原因となることがあります 。また、自爪が柔らかい、薄い体質の人も、ジェルネイルが浮きやすい傾向にあります 。

ジェルネイルの剥がれの原因には、ユーザー自身の「生活習慣」に起因するものと、ネイリストの「施術技術」に起因するもの、そして「体質」によるものがあります。これらの要因を理解することは、ユーザーがサロン選びや施術後の状態チェックの際に役立つだけでなく、自身の努力と信頼できるサロン選びの両方が重要であることを認識する助けとなります。

主な原因 具体的な状況/メカニズム 効果的な対策
乾燥 爪や指先の水分・油分不足。手洗いやアルコール消毒による乾燥進行 ネイルオイルやハンドクリームでこまめに保湿。特に水仕事後や就寝前 。
水分との接触 爪が水分を吸収し膨張・収縮を繰り返し、ジェルとの密着力が弱まる 水仕事時はゴム手袋を着用 。手が濡れたらすぐに拭く 。長時間の入浴やサウナに注意 。
衝撃・摩擦 爪を道具として使う、キーボードを強く叩くなど、日常的な爪への負担 爪を立てる癖を直し、指の腹を使う 。缶のプルタブなどは道具を使用 。
不適切な施術/下準備 甘皮処理や油分除去不足、エッジへの塗布不足、ジェルの厚み・硬化不足、はみ出し 信頼できるサロンを選ぶ。セルフの場合は正しいプレパレーションと塗布方法を習得 。
付け替え時期の超過 爪の成長による重心の変化、浮いた隙間からの雑菌侵入 3週間〜4週間での定期的なサロンでの付け替えを遵守 。
個人の体質 手汗をかきやすい、爪が柔らかい・薄いなど 爪の健康状態に合わせたケアをネイリストと相談。保湿を徹底し、自爪を強化 。

まとめ

ジェルネイルが1本だけ取れてしまったときは、放っておかずにできるだけ早めに対処しましょう。

サロンに行ってプロのネイリストに見てもらうのが一番安心ですが、すぐに行けないときは今回紹介した応急処置を使ってみてください。

正しい知識を持って、ジェルネイルをもっと長く、きれいに楽しみましょう。

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