はじめに:100均ジェルネイルの魅力と賢い選び方
近年、セルフネイル愛好家の間で絶大な人気を誇る100円ショップのジェルネイルは、その手軽さとコストパフォーマンスの高さが最大の魅力です。ネイルサロンに通う時間や費用を大幅に削減しつつ、自宅で手軽にジェルネイルが楽しめるので注目を集めています。
主要100均ブランド別おすすめジェルネイル徹底解説
ダイソー、セリア、キャンドゥは、それぞれ独自の強みを持つ100均ジェルネイルの主要ブランドです。ここでは、各ブランドのおすすめ製品と特徴を詳しく解説します。
①ダイソー (DAISO) ジェルネイル
ダイソーはベースからトップまで一通りのジェルアイテムが揃っています。
ライトやオフ用のアイテムも展開しており、トータルで揃えるならダイソーが便利です。
カラーバリエーションも幅広く、ラメ入りやシアーカラーなども人気です。
おすすめアイテム(イエベ・ブルベ別)
イエベ肌には「42 ピーチオレンジ」「14 ミルクラテ」「27 ピンクベージュ」が、ブルベ肌には「37 カーキ」「28 ラベンダー」「26 ライトピンク」がおすすめです 。
特に「27 ピンクベージュ」は、肌色や年齢を問わず使える王道カラーとして、また「28 ラベンダー」は美肌効果と透明感をもたらすイチオシカラーとして高い評価を得ています 。
その他、1本持っておくとニュアンスネイルなどのアートに重宝する「10 ホワイト」も定番人気です 。
TGCコラボなど最新トレンドカラー
ダイソーは、東京ガールズコレクション(TGC)とのコラボレーションを通じて、最新のトレンドカラーを積極的に取り入れています。2024年3月には19色の新色が登場し、「コンフェッティ」「ホイル」「シアー」「シアーラメ」「オーロラ」といったシリーズが展開されています 。
これらの新色は、ダスティーブルーやマスタードのような落ち着いた「こっくりカラー」、ミルクピンクのような「ミルキーカラー」、ミルクラテやマロンブラウンのような温かみのある「ラテカラー」など、幅広いトレンドをカバーしています 。
特徴とユーザーレビュー(発色、粘度、使いやすさ)
ダイソーのジェルネイルは、全体的に粘度が高めで流れにくいため、初心者でも扱いやすいと評価されています 。発色も良好で、一度塗りでは透け感を楽しめ、二度塗りでしっかりとした発色が楽しめます 。特にノンワイプトップコートは、プロ用と遜色ないほどのツヤ感が出ると高評価です。
②セリア (Seria) ジェルネイル
セリアはデザイン性の高いカラージェルが豊富です。発色が良く、トレンドカラーが多く揃っているのが特徴です。ジェルの粘度も程よく扱いやすいので、セルフネイル初心者に特におすすめです。
おすすめカラー
セリアは52色もの豊富なカラージェルを展開しており、特に人気が高いのはヌーディカラー(ミルキーベージュ、シアーヌード、グレージュ)、ピンク系カラー(シアーピンク、ダスティピンク、コーラルピンク)、そしてパール・グリッター系カラー(オーロラグリッター、シャンパンゴールド、シルバーグリッター)です 。中でも「Unicorn White」や「Unicorn Planet Purple」のような透け感のあるラメカラーが「神色」と絶賛されており、ワンホンネイルにも使えるカラーです。
アートの幅が広がる多様なクリアジェル
セリアは、ぷっくりとした立体アートが可能な「アイシングジェルネイル」 、ネイルパーツ作成に活用できる「クレイジェル」 、そして細い線を描くのに適した「ドローイングジェル」 といった質感、硬さの異なるジェルが充実しています。
ぽこぽこニュアンスネイルや、リングネイルなど多様なデザインにチャレンジしてみたくなるラインナップです。
HEMAフリー製品が充実
ジェルネイルアレルギーの可能性があるHEMA成分ですが、これが含まれていないジェルをHEMAフリーと言います。セリアはHEMAフリーの製品が多く、ジェルネイルアレルギーが心配な方や安全性を重視する方におすすめです 。
③キャンドゥ (CanDo) ジェルネイル
キャンドゥはジェルの種類は少なめですが、ネイルパーツやアート系のアイテムが非常に豊富です。カラージェルも使いやすい色味が揃っており、組み合わせ次第で上級者風のデザインも楽しめます。
手軽なブラッシュペンや長さだしのできるポリジェルなど
キャンドゥの「GELNAIL BRUSH PEN ジェルネイルブラッシュペン」は筆ペンタイプでノンワイプ(拭き取り不要)であり、手軽に使える点が魅力です 。さらに、長さ出しができる「Parkikoi ポリジェル」や、立体アートに使える「パルP粘土ジェル」も展開されており、より高度なセルフネイルに挑戦したい人におすすめです 。
ネイルスタンプやパーツなどデザイングッズが多彩
キャンドゥでは、セルフネイルをより簡単かつ華やかに楽しめる「ネイルスタンプセット」が販売されています。このセットは、スタンププレート・スクレイパー・スタンパーが基本構成となっており、100円で高見えネイルアートを叶えられる人気アイテムです。
スタンパー使い方の手順
-
プレートにジェルやポリッシュを塗る
好きな柄の上にカラージェルや速乾タイプのポリッシュを塗ります。 -
スクレイパーで余分な液を削ぐ
軽くスクレイプして、柄のくぼみにだけ色が残るようにします。 -
スタンパーで転写する
スタンパーを押し当てて、柄をスタンパーに写し取ります。 -
爪にポンと転写
スタンパーを爪に押し付けて転写します。仕上げにトップジェルを重ねてライトで硬化すれば繊細なアートが簡単に完成します。
主要100均ジェルネイルブランド比較表
ブランド名 | 代表的なジェルネイル製品 | 硬化時間目安 | 主な特徴 | 価格帯(参考) |
---|---|---|---|---|
ダイソー | カラージェル、ベースコート、トップコート、TGCコラボジェル |
LED約1分/UV約2分 |
トレンドカラーの迅速な導入、粘度が高めで塗りやすい、発色が良い 2 | 110円 |
セリア | カラージェル、ベースコート、トップコート、アイシングジェル、クレイジェル、ドローイングジェル | LED約1分/UV約2分 | HEMAフリー製品の展開、特殊ジェルが充実、ベースジェルの柔軟性と密着力 4 | 110円 |
キャンドゥ | カラージェル、ブラッシュペン、ピールオフベースジェル、ポリジェル、粘土ジェル | LED約1分/UV約2分 | 筆ペンタイプやピールオフで利便性が高い、長さ出し対応ポリジェル、多様なデザインニーズに対応 6 | 110円(一部330円、ポリジェル550円) 5 |
セルフジェルネイルに必要なものリスト
ジェルネイルを始める前に揃えておきたい基本アイテムがあります。必須アイテムとあると便利なものに分けてみました。
必須アイテム
- エメリーボード(自爪を削るようの爪やすり)
- 好きなカラージェル
- ベースコート (CanDoブラッシュペンの場合は不要)
- トップコート
あると便利なアイテム
- ネイルケア用品(ニッパー、ウッドスティック、キューティクルプッシャー)
- ジェル用筆(ボトルタイプ以外の場合やアート用)
- ピンセット(パーツやシールを貼る際に便利)
- アセトン入りリムーバー、コットン、アルミホイル(オフ用)
失敗しない!基本の塗り方とコツ
ジェルネイルの持ちと仕上がりは、下準備と塗り方で大きく差が出てきます。
下準備(甘皮処理、サンディング、油分除去)
ジェルネイルの持ちを良くするためには、甘皮処理と爪表面のサンディング、そして油分・ダストの徹底的な除去が非常に重要です 。 まず、指先をお湯に浸して甘皮を柔らかくした後、ウッドスティックやキューティクルプッシャーを使って甘皮を優しく押し上げます 。余分な甘皮や角質は、アルコール除菌シートなどで除去します 。 次に、ネイルファイルを使って爪表面のツヤがなくなる程度に均一にサンディングし、削りかすや油分をアルコール除菌シートやリムーバーで丁寧に拭き取ります 。この油分除去は、ジェルの密着性を高める上で不可欠な工程です 。
ベースジェルの正しい塗り方
筆の軸についたジェルをボトルでしごき、量を調整します。ブラシの片面に少量のジェルを取り、爪の中央に置いてから全体に薄く均一に伸ばします。甘皮や爪のサイドから1mm程度離して塗布し、爪先のエッジ(断面)までしっかりと塗ります 。爪が薄い、弱い場合は、ベースジェルを2度塗りして厚みを出すことで強度が増し、持ちが良くなることがあります 。
カラージェルの正しい塗り方
ベースジェルと同様に、筆の量を調整し、薄く均一に塗布します。一度塗りでも透け感を楽しめますが、発色と強度を高めるために2度塗りが推奨されます 。もしムラが気になる場合は、硬化前に数秒間時間を置くと、ジェルの表面張力によって凹凸が自然と均一になる「セルフレベリング」が促され、プロのような滑らかな仕上がりを目指せます 。
トップジェルの正しい塗り方
爪全体に均一に塗布し、特に爪先の爪断面(エッジ)までしっかりとコーティングします 。厚く塗りすぎると硬化熱の原因になることがあるため、適量を心がけましょう 。ノンワイプタイプのトップジェルであれば、硬化後の拭き取りは不要です 。
セルフジェルネイル基本ステップ&成功のコツまとめ
長持ちさせるための秘訣
ジェルネイルの持続性は、製品の品質だけでなく、適切な下準備と日常生活でのケアに大きく依存します。
剥がれやすい原因と対策
ジェルネイルが剥がれる主な原因としては、甘皮の残り、爪表面に油分が残っている、ジェルの厚塗り、そして爪自体のダメージ(薄い爪)などが挙げられます 。 爪のダメージが強い場合や薄い爪の場合は、ベースジェルを2度塗りして厚みを出すことで、ジェルの密着性を向上させることができます 。
日常生活での注意点(水仕事、爪への刺激)
日常生活でも何気なくしてる行動がジェルネイルの持ちを悪くすることがあります。水仕事(食器洗い、シャンプーなど)や洗剤はジェルネイルの劣化や変色を起こす可能性があります 。
また、爪先を使って缶を開けたり、強くタイピングしたりするなど、爪に物理的な刺激を与えることも剥がれや欠けの原因とになりまです 。
簡単!オフの仕方と爪への負担軽減
ジェルネイルのオフは、適切な方法で行わないと爪に大きな負担をかける可能性があり、オフに必要なものは4つです。
- ネイルファイル(180グリット程度の粗さ)
- アルミホイル
- コットン
- ウッドスティック(メタルプッシャーでもOK)
アセトンを使ったオフの手順
一般的なジェルネイルのオフは、まずジェル表面をネイルファイルで軽く削り(傷をつける)、アセトンを含ませたコットンを爪に乗せ、アルミホイルで10〜15分間包んでジェルを柔らかくします 。その後、ウッドスティックで優しく剥がし、完全に取れるまでこの工程を繰り返します 。ダイソーでは、アセトン入りのリムーバーはもちろん、コットンとホイルが一体になった「ジェルネイルオフホイル」や、繰り返し使える「ネイルオフシリコーンカバー」なども販売されており、オフの手間を軽減し、より手軽に自宅でオフ作業を行うことができます 。
ピールオフジェルを使うとオフが簡単
「ピールオフジェル」は、優しく剥がすだけでオフできるため、爪への負担が少なく、オフ時間を大幅に短縮できる時短アイテムです 。剥がす際は、勢いよく剥がさず、ジェルの周囲にネイルオイルを塗ってから少しずつ剥がしていくと、爪を傷つけることなく、スムーズにオフができます 。
オフ後の爪ケアと保湿
オフ直後の爪は、水分と油分のバランスが崩れ、とても乾燥しています。
ネイル美容液やネイルハードナーで爪に栄養を与えて健やかな爪を保ちましょう。
知っておきたい注意点とトラブル対策
100均ジェルネイルを安全に楽しむためには、潜在的なリスクと適切な対処法を理解しておくことが重要です。
硬化熱、アレルギー、爪の傷みについて
硬化熱
ジェル硬化時に爪がジンジンと痛む「硬化熱」は、爪が薄い、ジェルを厚く塗りすぎている、または巻き爪が原因である可能性があります 。厚塗りを避け、硬化中に熱を感じたら一度ライトから手を抜くなどの対処が必要です 。
ジェルアレルギー
ジェルネイルアレルギーは、ジェルに含まれる「アクリレート」「HEMA」などの化学物質が主な原因とされています 。未硬化ジェルが皮膚に触れたり、長期間の使用を繰り返したりすることで発症リスクが高まります 。
症状はかゆみ、赤み、腫れ、水ぶくれなど多岐にわたります 。
予防策としては、ジェルを皮膚に付着させないよう丁寧に塗る(甘皮やサイドから1mm程度隙間を空ける) 、HEMAフリーの製品を選ぶ 、そして爪に異常を感じたら直ちに使用を中止し皮膚科を受診することが重要です 。
削りすぎによる爪の傷み
不適切な甘皮処理やサンディングのしすぎ、オフ時の無理な剥がし方などが爪のダメージにつながります 。爪が薄い・弱い人はセルフジェルネイルは控えたいところです 。ペラペラに傷んでしまった爪の健康を取り戻すためには、半年程度の休止期間を設け、その間に爪の美容液などで栄養を与えることがおすすめです。
まとめ
100均のジェルネイル用品はコスパが良く、種類も豊富でセルフネイルの強い味方です。セリアはカラーバリエーション、ダイソーはツールの充実度、キャンドゥはアート素材に強みがあります。それぞれの特徴を活かして、自分だけのネイルタイムを楽しんでみてください。
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